入試で得られるもの。

これは、昨日、中3生が都立入試を受けている最中に感じたことを書き留めた文章です。
▼▼▼▼
今日、中3生は都立高校入試の試験を受けている。
忘れないうちに、高校受験の対策にコミットして思うことを書いてみる。(長文。)
↓↓↓
試験勉強を通して
論理的思考力は養われる
というか、論理的思考力がないと
できるようにならない。
一番育つものは、
やりたいものをつかむためには
やりたくないことをやる、という忍耐力。
勉強めんどくさい!
でも受かりたい!
から、やる!
っていう、
自分の中長期的なやりたいことのために
セルフコントロールする力は
間違いなく養われる。
目標はなにで、
現状はどうで、
だから何をしないといけないのか
それをやるためにどういう時間の使い方をするのか
そして今何をするべきなのか
それを、この受験直前は
短いスパンで繰り返すことになる。
そして、それをやると、
確実にできるようになることが
目に見えてわかる。
これは、問題がそこまで難しくなく、
傾向と対策が立てやすい都立高校入試
だからこそ実感できることではある。
だから、直前に、本当に変わる。
今までずーっと冴えない顔をしていた子が、
人が変わったように
勉強に前向きに取り組むようになる。
今まではやらなかったから出来なかったのが、
やるようになって、
やればできる、ということを
身を以て体験するから。
これを覚えよう!と思って覚えると、
すぐに覚えられるから。
あれ?
もしかしたら自分は
勉強ができるのかもしれない!
そんな万能感を覚えだす。
それが、
受験直前で起こる魔法
みたいなものだと、私は思っている。
麻薬?魔法?みたいに、
嘘みたいに顔が変わる。
そして、その万能感と同時に、
「やっぱり自分はできないかもしれない…」
そんな徒労感、絶望感も味わう。
やってないからできない
やったらできる(万能感)
さらにやる(向上心)
やってもできない(絶望感)
この、絶望感もまた、
受験のすばらしいところだと思う。
やっていない人が少しやれば、
それは当然多少はできるようになる。
ただ、ある程度まで伸びると、
そこで一旦成長は頭打ちになる。
そこからさらに自分を高めようと思うと、
やってもやっても
なかなかすぐには結果がでない。
そこで人はやめたくなる。
でも、絶対にそこでやめてはいけない。
本当の成長はここから始まる。
「不調になっちゃったのかな?」
「才能がないのかな?」
「やっぱり自分はだめなんじゃないか」
そんな不安を抱えながらも、
「どうしたらいいんだろう?」
「今までのやり方を変える
必要があるのではないか?」
「今までの自分が甘いんじゃないか」
それを人が考え始めたときに、
本当の意味で、
その人の人間的な成長が始まる。
それは本当に苦しい。
先が見えないから投げ出したくなる。
それでも投げ出さずにやり続けたとき、
ある日一気にわかるようになる。
自己否定の先に、
本当の自己成長が待っていることを
経験した人は強い。
辛いことがあっても、
そのあとに
「辛いことがあってよかった!」
と思える日が来ることを知っているから。
恐れずにチャレンジできるようになる。
だから、
受かっても、
たとえ落ちたとしても、
受験が大好きです。
こんなに純粋な気持ちで
頑張れる経験ができる環境、機会って
なかなかない。
こんなふうに頑張れるみんななら、
この先何があってもうまくいく。
楽しく生きていける。
何があっても、
よかったね!じゃあ次は何をしよう?
ってワクワクしながら生きていける。
その背中を、
跡がつくぐらい強く押させてもらえる、
この塾の先生という仕事が大好きです。
あと少し!ファイト!🔥

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